世界を歩く(2) イタリア・スペイン
今回は、海外旅行記第2回である。
海外旅行について、前記事に「全15回26カ国」と書いたが、正しくは全16回27カ国であった。(前記事の記述は修正済み)
まだ間違ってるかもしれないので以降はしれっと修正していく。修正漏れが出る可能性が高いので、記事によって違う数字が書かれていたらだいたい大きい数字が正しいと思ってもらえば間違いない。
海外旅行第02回「イタリア・スペイン」
前回(初海外)は2002年にシンガポール&西欧で、今回は2004年にイタリア・スペインを旅した。当時はヨーロッパにしか関心がなく、パリのルイヴィトンに入る金も度胸も関心もないのにベタなところばかりを回っていた。
一方で私はユースホステルに泊まったことがない。パリピが絡んでくるのが面倒なのが一番だが、貧乏旅行を敢行できるほど貧乏に慣れていないからだ。かといって日本発ツアーも使ったことがない。日本人(しかも集団)が絡んでくるのが面倒なのが一番だが、個人で手配する金額の1.5〜3倍を支払うほど金持ちでもないからだ。私の旅行遍歴を聞くとてっきりユースホステルを使ってるものだと思う勢と、私の第一印象からてっきりJTBの重要顧客だと思う勢がいるが、どちらでもないのだ。エアポケットな旅行者像だなと思う。
なおこの回は写真が残っているのでそれも少し使っていきたい。ただ「ヴェネツィアとミラノの写真がない」といった現象が散見される。2000年代はPCの買い替えの際にデータを移し替える必要があったわけだが、その際に雑な仕事をして取り残しがあったものと思われる。
02-1. イタリア(ローマ以北)
「2004年イタリア・スペイン」フォルダの写真はいきなりこれで始まる。これは何かというと、空港〜都市間を走る電車の座席である。SNSを見るとまず飛行機や空港が撮られているものだが、私はその辺の学びがどうも足りていない。
なんで飛行機も空港も撮らない私がこれを撮ったかというと、電車の座席に落書きがされていることがあまりにも新鮮だったからだ。つまり日本人がローマに着き次第その治安の悪さに感動したということだ。JTBは使わないが思考は貴族である。
ローマらしい写真が撮られていてよかった。
バチカンである。正面の建物が盛大に工事中という記憶しかない。どうして人の記憶って偏るんだろうな。
フィレンツェはこの写真から始まる。ローマの落書き椅子よりは観光写真らしさがあるが、既に結構歩いた後だと思う。そしてメディチ家の栄光的な写真がほぼない。
そして前段の宣言通り、ヴェネツィアとミラノの写真は丸ごと紛失していた。
なおヴェネツィアは、雨で寒すぎてしんどかった記憶しかない。ミラノも一番の見どころである大聖堂が工事中だった記憶が強い。いいことを記憶してほしいものである。
02-2. 夜行列車
ここへきて急な貴族を発揮するのだが、夜行列車の一等・個室でミラノからバルセロナに渡った。
食堂車もあったし、ディナーがついていた。ディナーの間にベッドメイキングがされベッドサイドにはゴディバ的なチョコレートまで置かれていた。突然の貴族すぎる。いま旅をしても、そこまでのサービスを求めるか微妙である。
ディナーでは相席になったスペイン人ビジネスマンが地元の白ワインを勧めてきたり、隣席のアメリカ人ヤンキーが肉料理とともにコーラを飲んでいたり、英語が下手な日本人の私は肉か魚か問われて魚を食すなど、世界のジョークを圧縮したようなワールドが繰り広げられていた。
が、何一つ写真が残っていない。食事の写真を撮る文化はまだ人類に芽生えてなかったと思うが、内装や客車の写真は紛失である。誠に遺憾である。
02-3. スペイン
早朝にバルセロナ入りしたその朝、マドリッドの駅で爆破テロがあった。マドリッドINにしていたら完全に巻き込まれていた。
バルセロナの写真はこれから始まる。フィレンツェはまだ風景なのでマシな方だった。いきなり床の素晴らしさを説かれても、これがどこなのかわからない。この調子で内装の写真が8割以上を占める。
2004年のサグラダファミリア(裏面)である。正面からのあるある写真は撮っていない。このころの私は、「綺麗な写真は絵葉書に勝てないから撮る意味がなく、工事中の状態はその時だけのものだから撮る意味がある」と考えていた。人類が「写真の使い方」に慣れていなかったのだ。このころの人類は、デジカメで撮った写真の使い道は、フィルムカメラの現像写真アルバムよろしく個人で楽しむものだと考えており、SNSやブログで共有するような未来が来るとは思っていなかった。
アルハンブラ宮殿の猫である。手ブレが激しいが、近年はここまでブレる写真は撮れない気がする。技術の進化すごい。
前述の通りなので、アルハンブラ宮殿は有名な場所を撮ったショットが何一つない。上の写真はアルハンブラ宮殿の中のミニ中庭だが、これを撮るなら有名なメインの中庭も撮るべきではないのか。20代の考えることはわからない。
上記はアルハンブラ宮殿のご近所の猫である。
ところで以前の記事にこう書いた。
エアコンの室外機には目立つ大きさの企業ロゴが貼り付けられている。煤けたものは「TOSHIBA」や「MITSUBISHI」で、新しいものは「LG」や「Samsung」だった。
要は、昔はみんな日本製品を買っていたのが、新調する家はみんな韓国製品を買っていたのだ。
その現場がこの町なのだが、重要な写真がない。つまり現物の、室外機の写真がない。これはデータをなくしたのではなく、初めから撮っていないと思う。やはり2004年は人類が「写真の使い方」に慣れていないと痛感する。
そして、トレドとマドリッドの写真はヴェネツィア・ミラノと同様に紛失していた。
所感
写真すごい。文章の量は大したことないのにすっごいたくさん書いた感じになる。読む側が受ける情報量も段違いだろう。写真すごい。カメラメーカーの発展の賜物である。