(元)リケジョのポスト

元企業研究員の元リケジョが、技術革新型イノベーションを諦められない話

根性は毒

出所を控え忘れてしまったのだが、出版社で雑誌の編集者かライターかをやっていた人がこんな話を載せていた。 20代の頃は「これこれの雑誌にそれそれの記事を8ページ載せるから何日までに原稿を上げること」といった指示のもと仕事をしていた。独立したら予…

企業内で新規事業をやる側の意外なデメリット

カフェで仕事をしていたら、近くに不動産契約をしているグループがいた。契約書に電話番号を書いていたのか、グループの一人が「090って珍しくないですか?」と言い出した。なお私の私用携帯番号は090である。彼らは、すっごい昔に電話番号を取得してないと…

安い金額でリーンスタートアップできない業界

渋谷の「コムサカフェ」が2021年2月28日に閉店するらしい。開店は2004年、17年前である。かつては行列ができていたような記憶だが、最近行った時は、穴場認定していいほど空いていた。もはや、スタバの席に空きがなければここという位置付けだ。だが、スタバ…

世界を歩く(3) ドイツ・東欧

海外旅行記第3回である。 私の職歴だとか技術の事業化への考えだとかを書くと正直疲れるのだが、というか、推敲に時間がかかるのでそれなりの負荷がかかるのだが、海外旅行記は推敲がほとんど要らないので疲れにくい。「元リケジョのブログ」としてはズレて…

世界を歩く(2) イタリア・スペイン

今回は、海外旅行記第2回である。 海外旅行について、前記事に「全15回26カ国」と書いたが、正しくは全16回27カ国であった。(前記事の記述は修正済み) まだ間違ってるかもしれないので以降はしれっと修正していく。修正漏れが出る可能性が高いので、記事に…

世界を歩く(1) 西欧

イノベーションとか化学とか新規事業とかだけで毎週記事を書くことに限界を感じたので、軽めの題材を差し込むことにした。 約20年間、全16回27カ国の海外旅行記録である。 インスタ向けのいい写真は撮っていないが、考えたことはいろいろあるので、写真を差…

事例調査 – 3Mを見てみる

以前の記事で、「イノベーション」「技術で世界を変える」「技術の事業化」について話してきた。そろそろ少し具体的な話がしたい。しかし真にイノベーティブな機会に恵まれなかった私の手元には、具体的な話の弾はない。(失敗事例ならたくさんあるが…) 成…

技術者が19世紀にタイムスリップしたら

技術や自然科学は純粋にロジカルなものだと思っている人が多いが、実はそうではない。17世紀ヨーロッパで起こった天動説から地動説への移行など、歴史を学ぶ中学生のシンプルな頭では、「賢く正しい地動説派が圧倒的なロジックで天動説派を説得・駆逐した」…

「技術の事業化」とは

「技術の事業化」とは 思い起こせば、私のキャリアにおける問題の根源は、 そもそも私は技術の事業化に関心が高い この私にとっての大大大大前提が、周囲に共有されていなかったことだと思う。 私も私で、当時は自覚がなかった。理系を志しアカデミアに残ら…

「技術で世界を変える」とは

「技術が世界を変える」とは 私は元リケジョなので、「イノベーション」とか「新規事業」とか「起業」とか言われれば、圧倒的にやばい技術で100年人類を悩ませた社会課題をいとも簡単に解決する、というイメージを持つ。しかし理系村を出て新規事業を生業と…

オープンイノベーションのコミュニケーションロス

私は、イノベーションとかオープンイノベーションとかいったものに関心がある。 一方で、四畳半で暮らしたりコストカットしまくりのガレージに閉じこもるのは好きではない。昨今のオシャレなオフィスが好きだし、そういう空間では柔軟なアイディアが生まれや…

ある企業研究員の視点

私は研究者として研究室を持つのでもなければ、技術者として起業するようなネタもない、ごく平凡な理系修士卒である。 高校時代、「発明で世界を変えたい」とか、「ノーベル賞を取りたい」とかをぼんやり夢想して理系を選んだ。しかし大学+大学院の6年間で…